◆【3/7(日) 代謝と筋肉と肥満ホルモンと】

だんだん暖かくなってくると、体を絞りたいというご要望が増えてきます。

 

トレーニング新規の方も、既存クライアント様のやる気もどうやら上がってくる模様。

 

 

というわけで、今日は巷でよく言われている『筋肉をつけて代謝を増やしましょー』といった取り組みについてちょっと深めてみましょう。

 

※痩せやすくなるという結果は変わらないので、ホントのところどうなの?という興味がある方だけ先にお進みください。

 

 

まずはじめに、筋肉量が増えることによって基礎代謝が上がるという考え方です。

 

確かに正しいのですが、結構微々たる影響だったりします。

 

・筋肉量が1kg増えることで、同時に増える基礎代謝量は『50kcal / 日』と言われています。

(文献によって少しずつ誤差はありますが大体こんな感じ)

 

 

仮に10kg増えたとしたら、基礎代謝としての消費エネルギーは『+500kcal / 日』となりなかなか強力ですが、10kg増やそうとするとかなりの時間と労力を要します。

 

こちらはある程度の中長期的な取り組みとして、ぜひ頑張っていただきたいです🔥

 

 

もう一つ見逃せない筋トレによる大切な作用としては、肥満ホルモンとも言われている『インスリン』による働きを適正化するということ。

 

ちょっと何言ってるか分からないですね。。

 

 

以前の記事でも少し詳しくシェアしていますが、血糖値を下げることでお馴染みのインスリンは多量に分泌されればされるほどに肥満の原因となります。

 

その諸悪の根源が、『インスリン抵抗性』です。

 

本来インスリンが分泌されると、脳・肝臓・筋肉が反応して肝臓と筋肉にスッと糖を蓄えて血糖値を下げてくれます。

 

 

主に食習慣と運動習慣が乱れると、脳・肝臓・筋肉がインスリンに対して正常に反応しなくなってきます。(これがインスリン抵抗性)

 

するとなかなか血糖値が下がらないので、膵臓が頑張っちゃってもっとインスリンを分泌してきます。

 

肝臓と筋肉に速やかに糖が貯蔵されないことで、今度は体脂肪として糖を蓄えるサイクルにスイッチします。

 

 

これが恐ろしいインスリン抵抗性の負のスパイラルです。

 

筋力トレーニングにはこのインスリン抵抗性を引き下げる作用が報告されています。

 

やっぱりすごいぞ筋トレ。

 

 

短期的にも筋力トレーニングが減量に有効なのは、このインスリンに対する体の作用が大いに影響している様です。

 

ということで、これまで筋トレを熱心にされてきた方はぜひ引き続き取り組んでいただき、これからの方はぜひとも生活の一部として取り入れていただきたい。

 

そんなに追い込んだトレーニングはしなくても良いですから。。日々少しずつ、嗜む程度でも。。

 

 

極めて恐ろしい糖尿病の予防としても、とっても大切です。

 

ぜひ、生涯健康体で生き抜く為に、少しずつトレーニングを積み重ねていきたいですね。

もう現代人の活動レベルでは、筋力トレーニングは必須レベルじゃないかなと常々思っています。

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