あなたは『糖質制限ダイエット』というキーワードを見たり聞いたりしたことがありますか?
恐らく知らない方をこの日本で探す方が難しいのでは?というくらい浸透している食事法ですよね。
医学的に糖質制限を行う必要がある方以外は、一般に“糖質制限ダイエット”として勧められている様な食事制限を行うべきではないのではというのが私の基本スタンスです。
◆糖質って、本当に悪者?◆
スーパーやコンビニに行けば必ず見かける「糖質オフ」や「ローカーボ」の文字。
いつの間にか糖質・炭水化物が悪者の様にされてしまったのですが、本来炭水化物は適切に摂れば「身体に良い栄養素」です。
(厚生労働省が定める健康な日本人の目標摂取基準は、1日の総摂取エネルギーの約60%)
この様な風潮を生み出した原因は、すっかりお馴染みとなった「糖質制限ダイエット」の流行に他ありません。
私の指導現場でも程度の差はあれど、この流行のダイエット法を試したことのある方が多くいらっしゃいます。
※その方々の多くが、何らかの体調不良を経験されています…。
そもそもの話となりますが、同義語の様に扱われている『糖類・糖質・炭水化物』はそれぞれ別の定義を持った用語です。
その中でも避けるべきは”糖類”であり、”糖質・炭水化物”に関してはその種類をよく選ぶ必要があります。
身体に悪影響を与えたり体脂肪の蓄積を促す様な”糖質・炭水化物”と、身体に良い影響をもたらしてくれる”糖質・炭水化物”があるということです。
※このお話はまた別の機会に。
◆糖質制限ダイエットに心筋梗塞や脳梗塞のリスクが?!◆
糖質制限は元々、糖尿病患者さんの治療の為に用いられてきた食事療法です。
糖尿病に罹患している方(または予備軍の方)にとっては、最高の食事法であることは間違いありません。
しかし健康な方が専門家の指導を受けずにこのダイエット法を行う場合には、数々のリスクを伴うことを忘れてはいけません。
糖質制限によって不足したエネルギーを補う為に、主菜・副菜の摂取量が一般的に多くなる傾向にあります。
そこには、悪玉コレステロール値をUPさせる飽和脂肪酸や、血圧上昇を引き起こす塩分の摂取を促進してしまうなどの危険性を孕んでいます。
その結果”脂質異常症”や”高血圧症”といった生活習慣病に罹患し、動脈硬化が進行、やがては心筋梗塞や脳梗塞などの恐ろしい合併症が待ち受けているのです。
◆バランスのとれた食事こそが最高のダイエット法◆
「健康が最優先」というのが私の仕事に対する理念ですので、クライアント様には「ダイエットの為の食事法」を一切ご案内しておりません。
そのかわり、「健康的な身体づくりの為の食事法」を徹底的にお伝えしています。
※もちろん、食の豊かさも全く失わない方法で
ダイエットの為の極端な食事法など実践せずとも、クライアントの皆様はしっかりとシェイプアップし結果を出されています。
健康診断の各数値も、必然的に改善。
私たちの健康は調和のとれた食生活の上にのみ成り立つ、ということを忘れずに過ごしていきたいですね。